TOP 防災無線は、役に立たない ・ 目次


                  2011年・台風15号 : 愛知県名古屋市

2011年・台風15号 ( 愛知県名古屋市 )

愛知県名古屋市
避難勧告 避難者 効果
109万5千人 4628人 約0.4%


朝日新聞 社会面


2011年9月23日(金) の 記事


2011年・台風15号、名古屋市避難勧告





毎日jp(毎日新聞) より引用


台風15号で市は最大109万人に避難指示・勧告を出したが、避難者は約4600人。


同市の避難指示は初めてで、市職員は慣れない災害対応に追われたが、
避難所への食料配布が遅れたほか、
避難指示を伝える防災無線が大雨で聞こえにくいなどのトラブルが発生した。


河村市長は
「避難についてどこまで周知できたか、
避難誘導はどうだったか、今後の対策を行う必要がある」と説明した





2011年9月27日





聞こえない避難指示 ( 録音 )


聞こえない防災無線。名古屋豪雨
避難指示を広報する名古屋市の防災無線を2011年9月20日午後に名古屋市北区で録音。





NHK「クローズアップ現代」


NO.3107 : 避難の情報が伝わらない 検証 台風12・15号




避難の情報はなぜ伝わらなかったのか。




名古屋市が避難勧告を伝える手段の一つが、同報無線です。
対象地域にあるスピーカーを一斉に鳴らします。


名古屋市は、東海豪雨の後、新たに170箇所あまりに、
同報無線のスピーカーを設置してきました。


しかし、その音は雨にかき消されていました。


下志段見地区に住む女性、
異変に気づいたのは、家が水に浸かり始めてからでした。


「(防災スピーカーの音は)全く聞こえません(でした)。
パッと外を見たら、茶色かったんですよ。で、『えー』と思って玄関に出たら、
もう(水が)足のふくろはぎくらいまで来ていたので・・・」。(女性市民)


NHKでは、浸水被害のあったこの地域でアンケート調査を行ないました。
130人中、スピーカーの音が聞き取れたという回答はありませんでした。


地区を回って避難勧告を周知するはずの広報車も、効果を十分発揮できませんでした。


アンケートでは、呼びかけが認識できたという人は、主に広報車が通った道沿いの三割。


広報車に気づかなかったか、
気づいていても内容が聞き取れなかったという人が多数を占めました。


「なんかこうボワーンとした感じで、『あ、なんか言ってるな』
っていう感じだったので、はっきりと本当に聞こえはしなかったです」。(市民女性)




そして、
市が避難勧告を伝える最も有力な手段として期待していたのが、携帯電話のエリアメール。
六月に導入したばかりのサービスです。


避難勧告のメッセージが、NTTドコモを通じて、
対象地域に居る人の携帯電話に一斉に送られます。


対応している携帯電話を持っていれば、誰でも自動的に受信できます。


アンケートで避難勧告をどのように知ったかを尋ねたところ、
エリアメールと答えた人が最も多く、三割近くに上りました



2011年10月13日(木)放送


NO.3107 : 避難の情報が伝わらない 検証 台風12・15号 より
避難勧告を どのように 知ったのか?
携帯電話のエリアメール 27%
広報車 21%
知人などからの連絡 18%
学校・幼稚園からの連絡 15%





2011年・台風15号 ( 愛知県名古屋市 ) の まとめ


防災無線は、まるで、効果が無い




109万人に避難を呼びかけたのに、避難所に来たのは、4628人
広報車や無線での呼びかけは、雨音に遮られ、ほとんど、届かない
早すぎる勧告は、差し迫った危険が感じられず、大丈夫と思わせてしまう




豪雨で、防災無線や、広報車サイレンは、聞こえない


名古屋市は20日の台風15号で庄内川が氾濫して、
流域の市民109万万人に避難指示を出したが、これが想定通りに伝わらない


170か所の同報無線で
サイレンとスピーカーで呼びかけたが、
凄まじい雨音で、まったく聞こえない


同報無線をメーンに、
広報車での呼びかけ、地域の連絡網、
6月には携帯のエリアメールも実用化していたが、
同報無線は聞こえず、


広報車も道路沿いでは聞いた人もいたが、多くは「何かいってるな」程度。


連絡網も効果は限定的。


被害の大きかった
守山区下志段味地区では、結局130人が水没家屋に取り残され、
「2階 からボートで助けだされた」という状況になりましたが、
その、130人へのアンケートでは、同報無線を聞いた人は1人も居なかった




inserted by FC2 system